論理哲学論考
『 論理哲学論考 』
ウィトゲンシュタイン
1921
西洋現代哲学

名著の概要

ジャンル

[ "哲学", "西洋哲学", "西洋現代哲学" ]

テーマ

哲学とは何か 言語とは何か 世界とは何か

概要

ウィトゲンシュタインは哲学が扱うべき領域を明確に定義し、その領域内において完全に明晰な論理哲学体系を構築しようと志した。そこにおいては、言語を重視し、言語と世界との関係性を踏まえて考察する。伝統的な西洋哲学とは異なる考え方を示した哲学史に残る名著。

目次

内容

言語の有意味な諸命題すべては各々世界の諸事態の「像」であるとして、言語と世界とを平行関係に考えつつその構造を解明する。全体は7章からなり、それぞれの章は、番号づけられた短い命題の集合で構成される。 1世界とは、起きている事全てのことである。 (物ではなく、事実の総体であるとする) 2起きている事、つまり事実とは、幾つかの事態が成り立っていることである。 (事態+成立=>事実) 3事実の論理上の像が、思想(思惟されているもの、思考対象、思想内容)である。 (事実/思想がパラレル。事態と思想ではない) 4思想は、意義を持つ命題である。 5命題は要素命題の真理関数である。 (要素は、自分自身の真理関数である。) 6真理関数一般 7語りえないことについては、沈黙するほかない。
ウィトゲンシュタイン
ウィトゲンシュタイン
オーストリア

著者の概要

ジャンル

[ "哲学", "西洋哲学", "西洋現代哲学" ]

著者紹介

オーストリア・ウィーン出身の哲学者である。のちイギリス・ケンブリッジ大学教授となり、イギリス国籍を得た。以後の言語哲学、分析哲学に強い影響を与えた。