『 諸芸術の体系 』
1920
芸術論
名著の概要
ジャンル
[
"芸術学",
"西洋芸術学",
"芸術論"
]
テーマ
芸術について
概要
美とはなにか、芸術とはなにか。行進、曲芸、ダンスから絵画、音楽、建築、散文まで――。人間が人間として日々を生きるということと、芸術活動や芸術作品のありかたを常に結びつけて考えた思想家アラン。第一次世界大戦に従軍し、戦火の合い間に熱意と愛情をこめて芸術を考察し、のびのびと書き綴った芸術論。
目次
内容
従来の芸術をインスピレーションで捉える芸術霊感説を否定し、芸術とは理性と意志とが素材を克服し、想像力に統制を加える事だと考えた。
「作品の美や強さが、前もって考えている理念によって作られるのではなく、たとえば実作行為の中で生み出されのだ」という考えを、アランは強調する。
アラン
フランス
著者の概要
ジャンル
[
"哲学",
"西洋哲学",
"西洋現代哲学",
"芸術学",
"西洋芸術学",
"芸術論"
]
著者紹介
1925年に著された『幸福論 (アラン)(フランス語版)』で名高いが、哲学者や評論家としても活動し、合理的ヒューマニズムの思想は20世紀前半フランスの思想に大きな影響を与えた。
体系化を嫌い、具体的な物を目の前にして語ろうとしたのがアランの手法で、理性主義の立場から芸術、道徳、教育などの様々な問題を論じた。フランス文学者の桑原武夫は「アランの一生は優れた「教師」の一生であったと言えよう」と評している。また、アランの弟子で同国出身の小説家、評論家であるアンドレ・モーロワは1949年にアランの伝記や教えをまとめた『アラン(Alain)』の中で、アランを「現代のソクラテス」と評している