資本主義と自由
『 資本主義と自由 』
ミルトン・フリードマン
1962
シカゴ学派

名著の概要

ジャンル

[ "経済学", "西洋経済学", "西洋現代経済学", "シカゴ学派" ]

テーマ

資本主義について 自由について 政策について

概要

ジョン・スチュアート・ミル『自由論』、フリードリッヒ・ハイエク『隷従への道』と並ぶ自由主義(リバタリアニズム)の三大古典の1冊。

目次

内容

義務教育、国立病院、郵便サービスなどは、公共財として位置づけるのではなく、市場を通じた競争原理を導入したほうが効率的であると主張していた。 1962年、フリードマンは、著書『資本主義と自由』において、政府が行うべきではない政策、もし現在政府が行っているなら『廃止すべき14の政策』を主張した。 農産物の買い取り保障価格制度。 輸入関税または輸出制限。 商品やサービスの産出規制(生産調整・減反政策など)。 物価や賃金に対する規制・統制。 法定の最低賃金や上限価格の設定。 産業や銀行に対する詳細な規制。 通信や放送に関する規制。 現行の社会保障制度や福祉(公的年金機関からの購入の強制)。 事業・職業に対する免許制度。 公営住宅および住宅建設の補助金制度。 平時の徴兵制。 国立公園。 営利目的の郵便事業の禁止。 国や自治体が保有・経営する有料道路。 提案・支持したアイディア 負の所得税 教育バウチャー 郵政民営化・道路公団民営化
ミルトン・フリードマン
ミルトン・フリードマン
アメリカ

著者の概要

ジャンル

[ "経済学", "西洋経済学", "西洋現代経済学", "シカゴ学派" ]

著者紹介

アメリカ合衆国の経済学者。 古典派経済学とマネタリズム、市場原理主義・金融資本主義を主張しケインズ的総需要管理政策を批判した。 20世紀後半におけるマネタリスト、新自由主義を代表する学者として位置づけられている。戦後、貨幣数量説を蘇らせマネタリストを旗揚げ、裁量的総需要管理政策に反対しルールに基づいた政策を主張した。 フリードマンは、スタグフレーションのうちインフレーションの要素に対しての姿勢や政策を重視した。 また、経済に与える貨幣供給量の役割を重視し、それが短期の景気変動および長期のインフレーションに決定的な影響を与えるとした。 特に、貨幣供給量の変動は、長期的には物価にだけ影響して実物経済には影響は与えないとする見方であり、(貨幣の中立性)、インフレーション抑制が求められる中で支持された。