
『 道徳および立法の諸原理序説 』
1789
西洋近代哲学
名著の概要
ジャンル
[
"哲学",
"西洋哲学",
"西洋近代哲学"
]
テーマ
功利主義について
正しい行為や政策ついて
幸福について
概要
個人と社会の幸福について倫理学的に考察して功利主義の哲学を提唱した。本書『道徳および立法の諸原理序説』は功利主義の古典的な基礎を示したものであり、後の功利主義者ジョン・スチュアート・ミルにも影響を与えた。
目次
序文
第1章 - 功利性(utility)の原理(principle)について
第2章 - 功利性(utility)の原理(principle)に反(adverse)する諸原理(principles)について
第3章 - 苦痛(pain)と快楽(pleasure)に関する4つの制裁(sanctions)または源泉(sources)について
第4章 - 様々な快楽(pleasure)と苦痛(pain)の価値(value)、その計算(measure)方法
第5章 - 快楽(pleasures)と苦痛(pains)、その種類(kinds)
第6章 - 感受性(sensibility)に影響(influence)を与える諸事情(circumstances)について
第7章 - 人間の行為(human actions)一般について
第8章 - 意図(intentionality)について
第9章 - 意識(consciousness)について
第10章 - 動機(motives)について
第11章 - 人間の気質(human dispositions)一般について
第12章 - 悪行為(mischievous act)の諸結果(consequences)について
第13章 - 刑罰(punishment)に相当しない場合
第14章 - 刑罰(punishments)と犯罪(offences)の均衡(proportion)について
第15章 - 刑罰(punishment)に与えられなければならない諸性質(properties)について
第16章 - 犯罪(offences)の分類(division)
第17章 - 法学(jurisprudence)の刑法部門(penal branch)の限界(limits)について
内容
「快楽や幸福をもたらす行為が善である」というベンサムの哲学は功利主義と呼ばれる。ベンサムの基本的な考え方は、『正しい行い』とは、「効用」を最大化するあらゆるものだと言うもの。
ベンサムは、正しい行為や政策とは「最大多数個人の最大幸福」をもたらすものであると論じた。「最大多数個人の最大幸福」とは、「個人の幸福の総計が社会全体の幸福であり、社会全体の幸福を最大化すべきである」という意味である。
ベンサムにとって法とは、「個々人が幸福と考えるものを形成し追求できるような私的不可侵領域を定めることによって、社会的な相互作用の基本的枠組みを提供する」ものであった。功利主義は、ベンサムの門弟であるジョン・ステュアート・ミルによって、修正され拡張された。

ベンサム
イギリス
著者の概要
ジャンル
[
"哲学",
"西洋哲学",
"西洋近代哲学"
]
著者紹介
イギリスの哲学者・経済学者・法学者。功利主義の創始者として有名である。
功利主義の立場から自然法を批判的に論じた。法典化を推奨し、後世の国際法学に影響を与えた。これらの分野で使われている codify(法典化する)やinternational(国際的な)などはベンサムによる造語である。また、maximizeやminimizeなどの多数の造語をしており、これらの造語は既存の用語による先入観をできるだけ排除して新たな方法論を記述するための努力の結晶ともいえる。パノプティコンの提唱者としても有名。