電気学実験研究
『 電気学実験研究 』
マイケル・ファラデー
1855
物理学

名著の概要

ジャンル

[ "科学", "西洋科学", "物理学" ]

テーマ

電磁気学

概要

30年近くにわたる電気学の研究成果をおよそ年代順にまとめたもので,論文・記録・手紙・講演等からなり,電磁誘導・電気分解法則等の諸発見の過程や種々のすぐれた洞察を収める。後の電気学の発展に大きな影響を及ぼし,またエジソンなど発明家にも刺激とヒントを与えた。

目次

内容

直流電流を流した電気伝導体の周囲の磁場を研究し、物理学における電磁場の基礎理論を確立。 同様に電磁誘導の法則、反磁性、電気分解の法則などを発見。 アノード、カソード、電極 (electrode)、イオンといった用語はファラデーが一般化させた。 科学史上、最も影響を及ぼした科学者の1人とされ、科学史家は彼を科学史上最高の実験主義者と呼んでいる。アルベルト・アインシュタインは壁にファラデー、ニュートン、マクスウェルの絵を貼っていたという。
マイケル・ファラデー
マイケル・ファラデー
イギリス

著者の概要

ジャンル

[ "科学", "西洋科学", "物理学" ]

著者紹介

イギリスの化学者・物理学者(あるいは当時の呼称では自然哲学者)で、電磁気学および電気化学の分野での貢献で知られている。 直流電流を流した電気伝導体の周囲の磁場を研究し、物理学における電磁場の基礎理論を確立。 それを後にジェームズ・クラーク・マクスウェルが発展させた。 同様に電磁誘導の法則、反磁性、電気分解の法則などを発見。磁性が光線に影響を与えること、2つの現象が根底で関連していることを明らかにした。電磁気を利用して回転する装置(電動機)を発明し、その後の電動機技術の基礎を築いた。それだけでなく電気を使ったテクノロジー全般が彼の業績から発展したものである。 化学者としては、ベンゼンを発見し、塩素の包接水和物を研究し、原始的な形のブンゼンバーナーを発明し、酸化数の体系を提案した。アノード、カソード、電極 (electrode)、イオンといった用語はファラデーが一般化させた。 ファラデーは貧しい家庭に生まれたため、小学校も中退という教育しか受けておらず、高度な数学などはわからなかったが、科学史上、最も影響を及ぼした科学者の1人とされ、科学史家は彼を科学史上最高の実験主義者と呼んでいる。