『 響きと怒り 』
1929
現代アメリカ文学
名著の概要
ジャンル
[
"文学",
"西洋文学",
"アメリカ文学",
"現代アメリカ文学"
]
テーマ
人種差別
貪欲さ
身勝手さ
アメリカ南部の俗社会
概要
ヘミングウェイと並び称される20世紀アメリカ文学の巨匠であり、南部アメリカの因習的な世界を「意識の流れ」を初めとする様々な実験的手法で描いた。1949年度ノーベル文学賞受賞。 1998年、モダンライブラリーは20世紀の英語小説100傑の第6位に『響きと怒り』を挙げた。
目次
内容
『響きと怒り』は、架空のヨクナパトーファ郡が舞台。
この小説は、アメリカ合衆国南部の特権階級だったコンプソン家がその家族と名声の崩壊に苦闘する姿を中心に据えている。
4つの部に分かれており、第1部「1928年4月7日」は、33歳の重い知的障害を持ったベンジャミン・"ベンジー"・コンプソンの視点から描かれている。第2部「1910年6月2日」は、ベンジーの長兄クウェンティン・コンプソンの意識に焦点を当てて、その自殺に至る過程が語られている。第3部「1928年4月6日」は、クウェンティンの弟で皮肉屋のジェイソンの観点から書かれている。第4部「1928年4月8日」は、第1部の翌日であり、主に一家の黒人召使のディルシーなどを使って、三人称全知視点から書かれている。この部では、ジェイソンも焦点になっているが、家族全員の思考と行動にも目が注がれている。
ウィリアム・フォークナー
アメリカ
著者の概要
ジャンル
[
"文学",
"西洋文学",
"アメリカ文学",
"現代アメリカ文学"
]
著者紹介
アメリカ合衆国の小説家。ヘミングウェイと並び称される20世紀アメリカ文学の巨匠であり、南部アメリカの因習的な世界を「意識の流れ」を初めとする様々な実験的手法で描いた。代表作に『響きと怒り』、『サンクチュアリ』、『八月の光』、『アブサロム、アブサロム!』など。1949年度ノーベル文学賞受賞。