『 風雅論 』
1940
美学
名著の概要
ジャンル
[
"芸術学",
"東洋芸術学",
"美学"
]
テーマ
風雅とは何か
さびとは何か
概要
『幽玄とあはれ』で日本的な美の概念を美学的見地から解明した著者は,もう1つの重要な日本美の範疇「さび」の研究に歩を進め,前著の姉妹編として本書を完成した.強靭な思索力と豊富な蘊蓄が支える透徹した理論の書.
目次
内容
長く理論的考察がなされないまま、独特の美概念としてただ体験的に論じられてきた幽玄・あはれ・さびの理論的様相を、美学者の立場から明かした画期的業績。
風雅論―「さび」の研究(俳論に於ける美学的問題;俳諧の芸術的本質と「風雅」の概念;「さび」の一般的意味と特殊的意味;美的範疇としての「さび」;「さび」の美的限界と茶室の美的価値)
第1章 序 論
第2章 俳論に於ける美学的問題(1)
第3章 俳論に於ける美学的問題(2)
第4章 俳諧の芸術的本質と「風雅」の概念
第5章 「さび」の一般的意味と特殊的意味
第6章 美的範疇としての「さび」(1)
第7章 美的範疇としての「さび」(2)
第8章 美的範疇としての「さび」(3)
第9章 「さび」の美的限界と茶室の美的価値
大西 克禮
日本
著者の概要
ジャンル
[
"芸術学",
"東洋芸術学",
"美学"
]
著者紹介
日本の美学者。東京帝国大学名誉教授。
シラー、ヘーゲルなどの美学を学び、これを日本美に応用して『幽玄とあはれ』などの著作に結実させ、また京都帝国大学教授・深田康算によるカント『判断力批判』の未完訳を完結させた。比較美学の先駆者である。定年後は博多に隠棲し研究と著述に明け暮れた。