首都消滅
『 首都消失 』
小松左京
1983
日本現代戦後文学

名著の概要

ジャンル

[ "文学", "東洋文学", "日本文学", "現代戦後文学", "SF" ]

テーマ

SF 危機管理

概要

SF作家小松左京によって書かれた小説で、映画化もされている。単行本は1985年に徳間書店のトクマ・ノベルズとして刊行され、同年のベストセラーとなった。第6回日本SF大賞受賞。

目次

内容

首都圏に半径三十キロ、高さ千メートルにもなる正体不明の巨大な雲が突如発生。 これにより、通信・電波・交通などあらゆる連絡手段が途絶される。雲の中には人がいて、閉じこめられている? この状況に、国家中枢は完全に失ってしまっており、その際の日本の混迷を描く。
小松左京
小松左京
日本

著者の概要

ジャンル

[ "文学", "東洋文学", "日本文学", "日本現代文学", "日本戦後文学", "SF小説", "日本SF小説" ]

著者紹介

星新一・筒井康隆と共に「SF御三家」と呼ばれ、日本SF界を代表するSF作家でありながら戦後の日本を代表する小説家でもあった。 広範な領域での業績と旺盛な活動力を岡田斗司夫、唐沢俊一らは「荒俣宏と立花隆と宮崎駿を足して3で割らない」と評している。 批評家の東浩紀は「小松は、戦後日本を代表する娯楽作家だっただけではない。また日本SFの創設者だっただけでもない。小松はそれよりもなりよりも、まずは知識人であり教養人であり、その溢れる知性に文学というかたちを与えるとき、SFという表現形式を見出したひとりの思索者だったのだ」と評価した。 代表作には、時間と空間をまたにかけた壮大な長編『果しなき流れの果に』(1966年)が挙げられる。この作品は1997年の『SFマガジン』500号記念号で発表された、「日本SFオールタイムベスト」において長編部門1位を獲得した。さらに短編部門では同じく小松作品の「ゴルディアスの結び目」が1位になった。