『 高慢と偏見 』
1813
近代イギリス文学
名著の概要
ジャンル
[
"文学",
"近代文学",
"近代イギリス文学",
"近代イギリス文学"
]
テーマ
虚栄心
偏見
恋
概要
18世紀末から19世紀初頭のイギリスの片田舎が舞台。女性の結婚事情と、誤解と偏見から起こる恋のすれ違いを描いた恋愛小説。精緻を極めた人物描写と軽妙なストーリー展開で、オースティンの著作の中でも傑作と名高い。
目次
内容
厳しいイギリスの階層社会の中、男子がいないベネット家では、娘たちがうまく結婚相手をみつけなければ、財産を受け継ぐことができなかった。
一刻も早く婿を探そうとする母は、娘エリザベスに卑屈で尊大な牧師と結婚させようとしますが、知的で才気にあふれたエリザベスには到底受け容れがたいもの。そんな中、彼女は、二人の魅力的な男性に出会う。そのうちの一人ダーシーは、紳士然としながらも態度が鼻持ちならない。もう一人のウィッカムに事実と異なる偏見を吹き込まれ、ますます心が離れていくエリザベス。しかし、二人は、偶然ともいえる幾度かの再会の中で、いつしか惹かれあっていく。
ところが、積み重ねられた「偏見」や自らを守る「プライド」から、どうしても素直になれず、誤解と拒絶を繰り返す。物語は、エリザベスとダーシーの恋愛が、障害を乗り越えて成就するかどうかを巡って展開していく。
人気映画「ブリジット・ジョーンズの日記」の元ネタになるなど今も世界中の人に愛されている小説。「虚栄心」「偏見」といった人間が陥りがちな落とし穴がいかに人生を左右してしまうのかを、克明な人物描写、心理描写を通して見事に描き出したこの作品から、現代人にも通じるさまざまな問題が読み取ることができる。
オースティン
イギリス
著者の概要
ジャンル
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"文学",
"近代文学",
"近代イギリス文学",
"近代イギリス文学"
]
著者紹介
作品の傾向は、18世紀から19世紀イングランドにおける田舎の中流社会を舞台として、女性の私生活を結婚を中心として皮肉と愛情を込めて描いている。その作品の数々は近代イギリス長編小説の頂点とみなされている。
事実、オースティンの作品はその親しみやすさから、これまでに幾度も映画化・映像化がなされてきた。