#ワンピース
日本だけでなく世界に愛される漫画『ワンピース』。 実は作中のキャラ設定やストーリー設定は、数多くの名著をモチーフにしている。その一部を紹介。 『ワンピース』の世界観はどこからきたのか、その起源を名著を読むことで楽しむためのタグ。
ガリヴァー旅行記
ピノッキオの冒険
ドン・キホーテ
旧約聖書
白鯨
『ガリヴァ―旅行記』
ジョナサン・スウィフト
船医ガリバーが、小人国リリパット、巨人国ブロブディンナグ、浮き島ラピュタ、馬の国フイヌム等に 漂着したときの見聞という形で、人間のあらゆる愚劣さを提示する。

・オマージュ箇所
グリーンビットに棲む小人族トンタッタ達に眠らせられ、地面に縛り付けられたロビン。 グリーンビットとドレスローザの位置関係が、ガリヴァー旅行記に出てくるラピュタの地図とほぼ一致。
『ピノッキオの冒険』
カルロ・コッローディ
なにもかもが木で出来ているから、考える事もとんちんかん。 自分を作ってくれた、かわいそうなおじいさんを想いながらも、 いたずらを繰り返し、あれこれ事件を巻き起こす。

・オマージュ箇所
ピノッキオをモチーフに、嘘付きで長い鼻のウソップのキャラ設定が成されている。
『ドン・キホーテ』
ミゲル・デ・セルバンテス
騎士道物語を読みふけり、従者サンチョ・パンサを従えて騎士修業の旅に出る物語。

・オマージュ箇所
ドン・キホーテは馬に乗った細身に髭の老騎士。キャラクターとして姿形はガン・フォールに類似。 ガン・フォールが乗る馬ピエールは、『ドン・キホーテの著者ピエール・メナール』というパロディ小説の 主人公に由来すると推察できる。
『旧約聖書』
不明
ユダヤ教、キリスト教及びイスラム教の正典。 ルツ記は、モアブ人であるルツがイスラエル人の慣習に従い、 その律法に従ってイスラエルの子孫存続をなした、という事柄に特徴がある。

・オマージュ箇所
主人公ルフィとナミの2人が目的の地ラフテルに向かう構造は、ルツ記において寡婦のルツ(別の読みではルフィ) と姑のナオミが、(亡き夫の)故郷のエフラテに至る物語とリンクする。
また、そのルツがダビデ王を経てキリストの系譜となり(キリスト教的には)世界に夜明けをもたらせたという構造 もリンクする。
なお、ミレーによるルツとボアズという絵画で、ルツは麦わら帽子をかぶっている。

その他、スケスケの実の能力者でゾンビのアブサロム、魚人等のノア、フランキー一家のソドムとゴモラなどは 直接聖書の登場人物と名前が一致する。さらにポートガス・D・エースは、イエス・キリスト(エスとも)と音が近い 点もある。
『白鯨』
ハーマン・メルヴィル
沈没した悲運の捕鯨船でただ一人だけ生き残った乗組員が書き残した、 白いマッコウクジラ「モビィ・ディック」を巡る、数奇な体験手記。

・オマージュ箇所
白ひげ海賊団の船「モビーディック号」は『白鯨』に出るマッコウクジラの名前