国防に関する観点から、声高に唱えられる憲法改正問題。
この問題を考えるためには、国家とは何か、国防とは何かを考える必要があります。
これらを考察した名著。
『国家』
プラトン
理想国家を実現する条件としてソクラテスは独自のイデア論に基づいて哲人王の必要を主張する。
この哲人王にとって不可欠なものとして教育の理念が論じられており、正義が人間を幸福にするものとする。
したがって国家にとって重要なものは正義であるとする。
国家とはどうあるべきかを理解するための名著。
『政治学』
アリストテレス
アリストテレスは、「人間はポリス的動物である」として、最高善を目的とする完全な共同体である
ポリス(国家)と同じく、人間も善を目的とするため、人間にとってポリスは本質的なものだとしました。
国家にとっては善が重要であるとする。政治とはどうあるべきかを理解するための名著。
『社会契約論』
ジャン・ジャック・ルソー
社会契約によってすべての構成員が自由で平等な単一の国民となって、
共通の利益を志向する「一般意志」のもとに国家の一員として政治を動かしていくことがあるべき国家と説く。
近代国家とは何かを理解するための名著。
『君主論』
マキャベリ
あるべき政治運営は、即座に対応するために中央集権的に政治を運営し、必要な時は果断に戦争を行うことを説いた。
『戦争論』
クラウゼヴィッツ
戦争の定義・本質・性質・現象を考察した名著。
「戦争とは他の手段をもってする政治の継続である」とし、戦争とは政治的行為の連続体であり、
この政治との関係によって戦争はその大きさや激しさが左右されるとした。