#Psycho-pass
今やTVアニメにとどまらず、映画3部作が上映され、高い人気を得ている本作。 作中には、名著の言葉が引用されたセリフがたくさんあり、名著の教えを参考にしているようです。 今回は、作中で引用された名著を読むことで、本作の世界観をより深く味わうためのタグ。
パンセ
道徳および立法の諸原理序説
死に至る病
監獄の誕生
ガリヴァー旅行記
大衆の反逆
権力と支配
『パンセ』
パスカル
「人間は考える葦(アシ)である」という言葉が示す通り、 「人間は自然の中で葦のような弱いものだが、思考するという他の動物とは違った偉大な能力を もった存在である」と説いている。

・登場シーン
16話:槇島と狡噛が、「ノナタワー」の最上階で対峙した時の有名なシーン
『道徳および立法の諸原理序説』
ベンサム
功利主義を提唱し、最大多数の最大幸福が重要と説く。 個人の幸福ではなく「社会全体」の幸福度を優先させる考え方を述べた。

・登場シーン
第19話:狡噛と雑賀 譲二がシビュラシステムについてや、槙島聖護について考察しているシーン。
『死に至る病』
キルケゴール
人間として生きてゆくこと自体に始めから含まれている矛盾と不条理を説いている。

・登場シーン
7話:王陵 璃華子の部屋で、彼女のベッドの上には、同じ学園の女子生徒の死体が。 そこで、彼女が口にするセリフ。
『監獄の誕生
ミシェル・フーコー
監獄に限らず、学校、工場、病院、街角なども、無意識のうちに社会やその施設のルールに 従順な人間になるよう、監視し強制する施設だと説いている。

・登場シーン
19話:狡噛と雑賀 譲二がシビュラシステムについてや、槙島聖護について考察しているシーン。
『ガリヴァ―旅行記』
ジョナサン・スウィフト
船医ガリバーが、小人国リリパット、巨人国ブロブディンナグ、浮き島ラピュタ、馬の国フイヌム等に 漂着したときの見聞という形で、人間のあらゆる愚劣さを提示する。

・登場シーン
第17話:槙島聖護が、公安局の局長(藤間幸三郎)に、シビュラ・システムの正体を知った際に 「皮肉」として言ったセリフ。
『大衆の反逆』
オルテガ
「大衆」とは、ただ欲求のみを持っており、自分には権利だけあると考え、義務を持っているなどとは 考えもしないと説いている。

・登場シーン
16話:槇島と狡噛が、「ノナタワー」の最上階で対峙した時の有名なシーン。
『支配と権力』
マックス・ウェーバー
理想的な官僚とは憤怒も不公平もなく、さらに憎しみも激情もなく、愛も熱狂もなく、 ひたすら義務に従う人間のことと説いている。

・登場シーン
19話:狡噛と雑賀 譲二がシビュラシステムについてや、槙島聖護について考察しているシーン。